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How to EZ Blust 作業編2

MPSTとEB60、またそれぞれのドライ、ウェットでの効果の違いを検証してみました。

作業時 のご参考になれば幸いです。

あえてEZ Blustでの作業が難しい、自動車外鈑の新車塗膜での実験です。

硬くて厚い塗膜ですので実作業では効率的では無いかもしれませんがご参考までに。

ちなみに、自動車外鈑の塗膜剥がしは、剥離剤との併用がオススメです、剥離剤で柔らくした塗膜をEZ Blustで洗い流す感じで行うと効率的に作業が進みます。

(1)MPSTドライ吹き

(2)MPSTウェット吹き

やはりドライ吹きより切削力は弱くなる感じです、メディアが水と触れた瞬間にメディアの融解が始まり、角が丸くなっている為です。
デリケートな素材の施工や仕上がりを求める場合は、ウェットで、なおかつ水温もコントロール出来るとなお良いでしょう。

(3)EB60 ドライ吹き


MPSTドライ吹きよりも切削力が上がっています、が表面の荒らし具合はかえってマイルドな感じです。
切削力がある為、無意識に対象物とノズルの距離を適切にとって作業を行った為、と思われます。

(4)EB60 ウェット吹き


不思議とこの実験では、ドライ吹きよりも切削力があった感じです、対象物表面もドライ吹きよりも荒れている感じです。
奥が深いです。。

 

様々な素材、状態によって施工方法を変えてみると、新たな発見があるかもしれません、How to EZ Blustをご参考に、皆さまも色々お試し下さい!

 

How to EZ Blust 準備編

How to EZ Blust 作業編

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How to EZ Blust 作業編

How to EZ Blust準備編も併せてご覧ください。

作業をする際は、必ず保護メガネ、グローブを装着して下さい。

付属のマニュアルを熟読し、ご理解の上作業を開始しましょう。

今回は施工のデモンストレーション動画ではなく、操作方法の動画ですので全体が映るようにしました。

いくつかシチュエーションを変えて動画を作成しましたのでご参考になれば幸いです。

(1)MPSTをタンク内に10kg投入し作業を行ない、残り7kgぐらいかな?という感じで作業を再開したシチュエーションです。

タンク上部にあるグリーンのバルブを開放し、噴射具合が分かる様にドライの状態で噴射を開始しました。

ゴールドのメディアコントロールバルブでメディアの濃度を調整します。時計回りに締め込むと濃く、反対で薄くなります。

ホースからインナーノズルへ突入する際に、通路が細くなります、メディア濃度が濃すぎるとここをスムーズに通過出来ず、溜まって一度に沢山出たり、急に薄くなったりを繰り返してしまいます。

スムーズに通過出来る様、メディア濃度を最適にして下さい。

同時に、タンク内のシャフト先端にあるメディアの吸入口の周りのメディアはどんどん減っていきます。タンク内のメディアが多量に入っていれば周辺から自然に崩れて補充されていきますが、量が少ない場合は、動画の様にタンクを揺すってメディアをならす行為が必要になります。

噴射される音を聴いていただけると噴射具合が想像できると思います。

実際の作業時は、ホースが半透明の為、目視により、もしくは慣れてくるとホースに伝わる振動具合で、適切に噴射されているか判断できます。

この動画のシチュエーションである、7kgぐらいから開始して、5〜6kgになってしまうと、タンクを揺する頻度は多くなります。

(2)MPSTをタンク内に更に10kg投入し15kgのメディアが入っている状態で作業を再開したシチュエーションです。

途中、タンクを一度揺すりましたがかなり安定噴射ができていることが分かると思います。同条件で、メディア濃度の調整をもう少し合わせてみた動画です。

かなり安定噴射が出来ています。

(3)EB60をタンク内に10kg投入し作業をしたシチュエーションです。

How to EZ Blust準備編で流動性が良いと紹介した、平均粒径0.3mmのEB60ですと更に安定噴射が可能です。

(ちなみにMPSTは平均粒径0.2mmです)

噴射音を比べていただけると、安定噴射している事が良く分かると思います。
作業効率も若干上がっています。

デメリットはメディアが高価な事です、現在MPSTの倍の価格となっております。

逆に言うと、価格が半分のMPSTでも、ちょっとの工夫で遜色のない施工が可能と言う事です。
近い将来、EB60と同じ性能で、MPSTと同じ価格のMPHDというメディアを発売できる様、開発中です。

(4)MPSTを10kg投入し、5kg作業をし、その後1ヶ月放置、ひさしぶりに作業をしてみるシチュエーションです。

1ヶ月放置したメディアで作業をしてみます、放置なのでタンク外観も拭いたりしていません。案の定、タンク内で若干固まっています。シャフトで崩してみます。

ある程度崩して、メディアの状態を確認してみます。
やはり、ダマになっているメディアが混じっています。

タンク内残量は5kg以下、ダマが混じっている、あまり適切ではないシチュエーションです。

作業が出来ない事は無いですが、頻繁にタンクを揺する必要があります、この状態で使用し続けるとタンクを支える足の溶接部分にクラックが入る恐れがあります。

メディアの状態、量がいかに重要かがお分かり頂けると思います。恐らくお問い合わせ頂く方は、こういった状況になっている場合が多いのでは無いかと思います。
タンク内で固くなってしまっている場合は、一旦取り出して、金網等でダマをなくして頂く事が必要な場合もございます。

弊社推奨の専用メディア「MagicPowder」シリーズでもこの様な結果です、市販されている重曹では更に安定噴射は難しくなる事は想像頂けると思います。

作業後はきちんとバルブを閉じて、外観をきれいに清掃し、冷暗所に保管する事をお勧めします。

最後に、見落としやすい、シャフトの緩みをたまにご確認下さい、安定噴射の妨げになる要因の一つです。

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How to EZ Blust 準備編

まずは付属のマニュアルをご参照頂き、本体を組み立てましょう。*製品は予告無しに改善、改良を行なっております、一部お使いのモデルと違う場合がございますがご容赦下さい。

準備編

スタートセットに付属しているMPST10kgを全てタンク内に投入して下さい。

タンク内には3/4を目安に、最大で約20kgのメディアが投入可能です。

タンク内にメディアを投入し、タンク上部のメディアレギュレータを締め込む際に、シャフトをタンク中心に、垂直に、差し込まないとネジを締めこんでいけませんのでご注意ください。

安定して噴射されないとのご相談をいただく事が御座いますが、要因の一つはタンク内のメディア不足です。

スタートセットに付属する10kgはあくまでもお試しの量となります、製品の構造上10kg投入して10kgをきれいに使いきれる訳では御座いません。

残量が少なくなればなるほど、タンク内のシャフトのメディア吸い込み口への供給が悪くなります。

初めてお使い頂く時は、どうしてもメディアを無駄遣いしてしまうと思います、当然、機械、工具の類いですので、作業、結果には慣れ不慣れが影響致します。

溶接機を買ったからといってプロと同じ溶接が直ぐに出来る訳ではないですよね?

まずは慣れて頂く為の10kgとお考えください。

タンク内残量が少ない状態で作業をする場合は、本体を揺する等をしながらタンク内のメディアを吸い込み口に集める作業が必要になります。

How to EZ Blust 作業編で動画をご用意しています。

付属の水道ホースを蛇口に接続し、蛇口を開放します。

どのくらい蛇口を開放すれば良いのか?、とご質問を頂きますが、場所、環境により水圧も吐出量も違うのでお答え出来ません、作業時に手元のノズルにあるバルブで調整可能ですので蛇口は全開放で良いと思います。

また、ご検討時にご質問頂いただきますが、タンク内には水は混入させません、メディアが水溶性の重曹ですので混ぜてしまうと溶解してしまいます、よってドライ/ウェットの切り替えがお手元で可能な仕組みとなっております。

コンプレッサーからエアーホースを繋ぎ、タンク内にエアーを充填させます、施工する対象物の素材により調整しますが、今回は約7キロに設定しています。

コンプレッサーの能力、イコール仕事率だとお考えください、最低でも3馬力以上のコンプレッサーを推奨しております、3馬力でも吐出量によっては休み休み作業を行なう必要が御座います。

付属のエアーレギュレータには簡易式のウォーターセパレーターが付属しています、重曹メディアは水分を含むと固く締まってしまい流動性が悪くなってしまいます。

タンク内でダマになってしまい安定噴射を阻害する要因の一つになります。

エアー環境によっては、多量の水分が混じっている場合、エアドライヤーや、ウォーターセパレーターの増設が必要になります。

全てのエアー工具にとって水分は大敵です。

最近は安い製品も沢山販売されています、高い設備は無理でも、安いウォータセパレーターを連結する等 、対策は可能ですので探してみてください。

https://www.google.co.jp/search?q=ウォーターセパレーター&ie=UTF-8&oe=UTF-8&hl=ja-jp&client=safari

理想的なメディアの状態は、ダマがなく、山盛りにしたメディアに指を抜き差ししても、穴が残らず崩れてくる状態です。

スタートセット付属のMPST(平均粒径0.2mm)

MPSTは0.3mm粒径のEB60より安価ですが、粒径が小さい分、流動性に関してはEB60に劣ります、また、EB60と比較するとダマになりやすいメディアです。

EB60(平均粒径0.3mm)

MPSTよりも流動性が良いので安定噴射もしやすいメディアです、また、時間が経ってもダマになりずらいです。

How to EZ Blust作業編に続きます、メディアの違いによる安定噴射具合も動画でご説明します。併せてご覧ください。

How to EZ Blust 作業編